日本デザインの各分野を代表するデザイナーの原画、あるいはデザインの過程において生み出してきたスケッチ、図面、模型などをここで展示しています。
開展してから、私は2回21_21 DESIGN SIGHTへ行き、各デザイナーのスケッチを拝見してきました。
先生たちの考え方を私なりの発想で皆さんとシェアしたいと思います。
デザイン能力の蓄積
デザインの構想、プランの概念図など、松永真さんはすべてこの1年1冊のアイデアノートに記録してありました。

松永真さん デザインノート(1988年から)とデザインの検討
実施設計だけではなく、鈴木康広さんはノートに自分の面白いアイデアを記録して、日常の見慣れたものに新鮮な切り口を与えていらっしゃいました。

鈴木康広さん ノートとアイデアスケッチ

鈴木康広さん アイデアスケッチ
デザインアイデアとデザイン細部の検討
原研哉さんは見開いた本を大きな紙一面に載せることにより、一面で、細部(図面、写真と文章など)を検討できるようにしました。

原研哉さん 「HOUSE VISION 2 2016 TOKYO EXHIBITION」のためのスケッチ

原研哉さん 雑誌「一冊の本」表紙のスケッチ

原研哉さん 「構想のためスケッチ」のための

原研哉さん 酒の瓶とラベルのスケッチ
随時に、頭に浮かんだアイデアを記録するため、佐藤卓さんはA6サイズの紙にデザインスケッチを描きました。

佐藤卓さん A6サイズの紙の上に、ロゴデザインを検されていました

佐藤卓さん ロゴデザインのスケッチ
プロダクトデザイナーとして、材料の検討とても重視すべきだと思います。今回の展覧会で深澤直人さんが何回を試作も繰り返されていたことに、心から感動しました。

深澤直人さん 試作「Juice Skin」 パッケージの本物をみて、私は本当に嬉しいです

隈研吾さん 建築屋根の検討(紙模型)と打合せの書類

永井一史さん ロゴデザインの検討

面出薫さん 東京駅の照明デザインのスケッチ

面出薫さん 照明デザインのスケッチ
私の考え
今回の展覧会で、デザイン能力が高いデザイナーになりたいならば、デザインの能力を日常的に鍛えること、デザインへの飽くなき追求の精神が不可欠だと改めて実感した次第です。
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