敷地は環状八号線に面し、昼夜を問わず車の往来が激しい場所である。 住環境としては懸念があるこの立地条件に対し「静けさのデザイン」をコンセプトとすることで解決を試みた。 外観の格子と柱が整然と並ぶ姿は静謐さを感じさせ、緩衝帯として機能するアプローチは賑やかなパブリック空間と静かなプライベート空間の対比を体感させる。 内観は全体のトーンを統一した落ち着いた空間に中庭の植栽がみずみずしい彩りを与えている。